いちごの栽培では、親株の寿命と更新時期が収穫量や品質を左右する重要なポイントです。
家庭菜園を楽しむ方やいちご農家さんの間で親株をどれくらい使い続けるべきか悩むこともあるでしょう。
この記事では、親株の使用期間や管理方法について詳しく解説します。
親株の更新はなぜ必要?
いちご農家では、親株は毎年更新するのが一般的です。その理由は以下の通り。
・小粒化と品質低下
毎年同じ親株からランナーを採苗し続けると、実が小さくなりやすくなり、品質が落ちる傾向があります。
太いランナーの方が、育苗しやすいです。
・病害虫のリスク
長期間使用した親株は、炭疽病やウイルス感染などの病気にかかりやすくなります。
特に夏の高温多湿な環境下では、病害が広がりやすく、ほかのいちごの寿命を縮める原因になります。
家庭菜園での親株の寿命
家庭菜園では、農家ほどリスクを気にせずに育てる場合も多く、最大で3年ほど親株を使い続けることが可能です。
しかし、以下のような変化が見られることがあります。
・ランナーの出が悪くなる
株が古くなるとランナーの発生量が徐々に減少します。
・実の品質が低下
初年度に比べて、実が細くなり貧弱になることが多いです。
・夏越しが難しい
特に真夏の暑さや雨による蒸れで親株が弱りやすく、枯死するケースが多く見られます。
理想的な管理方法
親株をできるだけ健康に保ち、寿命を延ばしたい場合には、以下のポイントを意識しましょう。
病害虫対策
炭疽病やウイルスを防ぐため、親株が雨に当たらないようにし、通気性の良い環境を保ちます。
夏場の遮光
夏の強い日差しを避けるため、半日陰の場所で育てると親株の負担を減らせます。
適切な更新サイクル
毎年ランナーを取り、育苗して秋に本植えをするのが最も効果的です。植えっぱなしでは土壌の栄養不足や病害虫のリスクが高まります。
品種ごとの特性を把握
特別な品種は寿命が短い場合があり、2年程度しかもたないこともあります。
その場合は早めの更新を心がけましょう。
経験者から見る親株の寿命
実際に「丸3年間親株を維持した」という経験談もありますが、4年目の夏を越すことはできなかったとのこと。
多年草として生き続ける能力はあるものの、
現実的には3年以内に枯れてしまうのが一般的みたいです。
おそらく根が張って栄養が吸収できなくなり、
弱り枯れていくのだろうと推測します。
結論
いちごの親株は、理想的な環境を整えた場合でも3年が限界であり、農家さんのように毎年更新するのがベストです。
家庭菜園で長期間維持を試みる場合でも、健康で良質なランナーを確保し、品質を維持するために適切な管理を行い、一年ごとに更新するのがよさそうです。
普通に栽培してたらランナーはいっぱい出てきますし。
それではよい、いちご栽培ライフを!
いちご栽培に使っているものリストです。
よかったら参考にしてください。
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